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お金が足りない商社マンの話。

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  先日、唐津の魚市場さんでタイミーをした。 その終わり際に、20代の男の子と話す機会があった。 「よくタイミーするんですか」 「いいえ、ほぼ初めてです。本当は副業禁止の商社で働いているんですけど、お金がなくてお小遣い稼ぎに…」 お金が貯まる人とは。 「商社で正社員になれば、安泰だーーー。」 世間ではそういうイメージがぼんやりあるのではと思う。 でも実際は、お金の管理ができなければ、 お金は足りなくなる。当たり前の話だけど。 お金の良い習慣が継続できる人なら、お金は貯まる。 悪い習慣を継続してしまう人なら、お金は貯まらない。 とってもシンプルだ。 手元に残るお金は、収入ー支出なんだから。 もう一度。収入ー支出=プラス?マイナス? 僕の父は商社マンだった。とてもお金持ちだった時期もあるけど、お金の管理ができず、大きな借金を抱えたことがある。 でも失敗から学び、いまではお金もほどほど以上にある(はず)だし、(商社マン時代以上に)自由も得た。 あの父がもやしと海苔弁で死に物狂いで返済していたそうだ。 離れて暮らしていたからその苦労を見れていないのだが、 いつのまにか天気がよければ夏はゴルフ、冬はスキー。 天気が悪ければ仕事をする。そんな自由を得るV字回復ぶりに感銘を受けた。 収入を増やす。支出を減らす。その延長線上にお金もちがあるんだ。 同じ道を通るように、僕も20代は悪い習慣と失敗の連続だった。 待遇が良い仕事に就けても、いつもお金がない人だった。 だからこそ、資金コントロールしながら、好きな仕事をできる今があると思う。 大事なのは、失敗が続いているときにそれに気づき、どうすればそれを断ち切り、 良い習慣が続くようにできるか。だと思う。 失敗から学んで、改善しないことにはずーっとお金に困り続けることになる。 僕はまだ父のような状態にはいけていないけど、 お金の不安があるかと言われれば、ほぼない。 経験しないと分からない面もあると思うけど、 僕なりに培ったお金の学びを、タイミーで知り合ったその商社マン君に、 シェアしてみようと思った。 収入の1/10を貯蓄し、投資せよ 魚市場さんで会った青年の話に戻る。 僕も彼も次の用事があった。 彼の話を聞いたとき、僕はこれだけを言うことにした。 『バビロンの大富豪の教え』っていう本があるから、 それを読んで、投資先のアドバイス...

接客英語マニュアルを無料公開しようと思う話。

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唐津の某老舗飲食店で英語接客英語を教えることになり、1ヶ月が経った。 従業員の方々が積極的に取り組んでいると経営者さんからフィードバックも良かった。 生徒さんからの授業前や授業後の質問も増えてきたので、 ほっとしている。 お客様の入店時の英語対応からお会計までの店舗マニュアルはできあがった。 あとはそれを反復しながら、考えなくとも出てくるようにすれば良い。 隙間時間に練習し、接客時に対応しながら経験を積む。 そうしているうちに「〜へはどうやって行けば良い?」や「唐津で〇〇を食べるならどこがおすすめ?」「財布どこかで落としたみたい…どうすればいい?」などのイレギュラーなども発生すると思う。 そしたら、「これはどう言えばよかったんだろう?」とメモっておけば、あとから英訳してマニュアルに追加できる。良い言い方を授業のときやラインで僕に聞くこともできる。 あとは、発音やジェスチャー、臨機応変に対応する能力を日々コツコツと経験していくだけだ。 そこで思いついたのだが、僕もいろんな飲食店やホテルで接客の仕事をしていくことだった。 そうすれば、英訳しておくと良さそうな接客フレーズがたまる。 タイミーでホテルや飲食店で働き、そこでの日本語対応をメモり、英訳してネット上でマニュアルを無料公開したら、おもしろいかも。 基礎的なのは無料公開してそれを日本中で接客をしている人たちに勉強してもらえば、インバウンド対応の底上げにつながるんじゃないか。 企業としてその店やホテルに合った英語のマニュアルを作成したい場合は、有料対応で売れるのでは。 ということをふと思いつき、さっそく取り組んでみることにした。 メモした接客英語を英語にする まだ、3箇所しかタイミーで接客していないけど、先程挙げた某飲食店のマニュアルにはなくて、新たに追加できそうなのはこんな感じ。 おさげしますか。"Are you finished?""May I take it away for you?" こちらの醤油をまわしていただけますか。"Would you help me pass this soy sauce to the whole table?"  すみません、恐れ入ります="Thank you" ビール追加されますか?="Wo...

Just Be Yourself 自分自身でいる大切さ。

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  最近、仕事でシンガポールの話をする機会が多いので、シンガポールで言われて印象的だったことを書こうと思う。 それは、"Just be yourself."(自分自身でいれば良いよ)だ。 「自分自身でいれば良い」ーーー。 それって日本では夢物語みたいな世界なんじゃないだろうか。 「人に迷惑をかけちゃいけない」「礼儀正しくいなければいけない」「それは自分勝手だ」というようなことが日本では当たり前のように聞こえてくる。 もちろん、礼儀正しく、和を重んじれるのは日本人の良いところで、誇れる面だ。 でも僕が育ったアメリカでは、「自分を出せないと、怒られる」ような日本とは逆の環境だった。 Just be yourself. Do whatever you want. 学生のとき通訳を頼まれてシンガポールを出入りするようになった頃、よくこう言われた。 「Just be yourself. ありのままの自分でいれば良い。それがシンガポールが君のルーツである、サンフランシスコや日本をより理解するきっかけにもなるから」 僕は自分らしく振る舞ったと思う。 自分が知っていることは惜しみなく伝えたし、役立った結果としてたくさんのチャンスや経験にも恵まれた。 それを活かす機会が派生し、今でもその経験で飯が食えてるとも思う。 じゃあ、「自分を出すってなんだ?」 僕の場合は、ドタキャンをしてきたシンガポールの銀行員を、僕なりに気遣った行動だったし、その小さな成功は、シンガポールで起こし続けたと思う。 僕の人生を変えた、一通のメール。 もちろん、失敗もたくさんした。良い人でいるのは大事だと思う。 でもお人好しになると全員にとってlose loseになることがある。 それには細心の注意を払うべきだし、もしミスをおかした場合は、ちゃんと認めて、 自分がより成長する糧にしないといけない。 ここでひとつ、大前提が。 アメリカやシンガポールでは、「自分らしく振る舞って良い自由度がある」と思う。 でもそのかわり、大前提として、犯罪やルール違反には厳しい罰則が待っている。 日本はその辺がとても寛容で、ちゃんと修正するならOK。と優しい。 そもそも、そんなに犯罪をおかす人が少なかったからだと思う。 でもアメリカやシンガポールは移民国家で、様々な価値観をもった人が出入りする。 平気でモラルに欠け...

英会話のハードルの下げ方を公開します②

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前回の記事では、「文法の勉強を1回横において、音を重視した学習をする」ことをすすめました。 日本の学校での英語の授業とは異なるアプローチなのですが、受験を勝ち抜きたいなら、従来の文法の学習で問題ないと思います。 でも英会話ができるようになりたいのだとしたら、別のアプローチをとらないと、結果はついてきません。 隙間時間を有効活用する 日本人にとっては、日本語があるので英語は意識しないと使う機会がない。 それを作りやすい一例は、自分の時間がある通学や通勤時間だと思います。 僕が今接客英語を教えているのは飲食店で、その生徒さんたちが通勤中に勉強できる英会話動画を探していて行き着いたのがこちら。 この人は高価格帯から低価格帯まで、「こういう接客をする人はこのフレーズ」といったように何歩も踏み込んで、視聴者に合った英語フレーズを提示する工夫がされています。 ここ大事です! 誰から学ぶかは、とっても大事。 余談ですが、僕が「接客英語 レストラン 学習」で検索をかけたとき、この動画は最上位の表示ではなかった。 これは僕の想像ですが、上位表示の動画はイケメンだったり、カメラワークがよかったり、雰囲気が惹かれるものが多かったです。実際、再生もほどほどにありました。 でも接客英語をちゃんとプロとして使ってきた人からすれば、(この場合、アメリカ育ちで複数ミシュランでも英語で接客していた僕です、自分でいうの少し恥ずかしいですが…) その上位表示の動画で自信満々に「こう言いましょう!」って言っている英語、完全に間違いではないですが、違和感がある…というものも少なくなかったです。 そんな中、これは違うな。これも違う。あっこの人すごい!と見つかったのが、 Hapa英会話さんの動画でした。 Have an end in mind. Have an end in mindとは「到達地をいつも頭においておく」というような意味です。 ゴールを意識しておけば、それに行き着くために今の行動が明確になります。 登山好きな人が「この山を登る!」と意識していれば、その山頂に向かって一歩ずつ歩きますよね。 この山の近くの川のほうがきれいかも。と目標がブレると本来のゴールから離れていってしまいます。 今回の接客英語の場合は、目的は、 「イケメンが話すちょっと間違った英語を視聴する」ことではなく、 「現地のレストランで...

英会話のハードルの下げ方を公開します。

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英会話が難しい。なかなか単語が出てこない。そんな悩みを持っている人はぜひ試してみてほしいことがあります。 「音を正しく習得する」ーーー。 これがマストで一番大事です。正直、日本の英語教育では一番大事にされていないのではないか…と思うレベルで、英会話ができないのは当たり前といっても言い過ぎではないです。 英会話ができるようになるために踏まなければいけない最初のステップは、一番使いそうなフレーズを暗記して、音をマスターすること。 良い例として、韓国の歌手グループ、TwiceやStray Kidsなどの世界的アーティストを生み出した音楽プロデューサーのJYPの話をよくします。 彼の場合、英語ではなくて日本語をどう勉強したかですが、 やり方は一緒で、僕も同じようなことをスペイン語や他の言語でもしています。 まずはその方法を紹介しているのこのショート動画をどうぞ。 しつこいかもしれないですが、日本語を勉強する方法をシェアされても…とガッカリしてはもったいない。 JPYはきっと、この方法で台湾出身のツウィに続く人発掘のために中国語を勉強したり、世界進出のために英語を勉強していると思う。 しかも、それなりの効果は出ます。これをしたうえで、もっと派生させていってはじめて英会話のレベルを階段のようにあがっていけるようになります。 まずは頻出フレーズを丸暗記 やっぱり言語は使わないと忘れてしまう。 ならばファーストステップとしては、一番自分の生活に沿った英語フレーズで100個覚えてみるのが良い。 日常会話をすべて網羅するのは骨がおれ、使わないと忘れる→やる気も失せる→挫折するの負のループに入る。 そのため、なるべく多く使う機会があるフレーズに絞ってみる。そうするのが英会話ができるようになるための最初の目標にGoodです。 日常の日本語を紙に書き込んでいく JYPの場合は音楽業界の方なので、そのオーディションに使う想定される日本語フレーズを100個抽出してそれを暗記しました。 同じように、自分の日常生活に関わる英語フレーズを100個用意してしまって、それだけまずパッと言えるようにする。 日常といえば、社会人にとっては仕事を切り取るのが良い。業務でよく使っている日本語を書き出して、英語にしておけば、使う可能性も高いと思う。 その業務で外国人と接する機会がある時に、準備が整っていれば言いたい...

唐津の散歩コースが最高だった話。

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  昨日散歩していたら海辺のベンチに座ってる白髪でゴルフ帽を被った人が座って休んでいた。 あっお隣さんだ。 ということで、今日はお隣さんシリーズを書こうかと思う。 唐津の中心エリアはは海がきれいな上にお城、神社、お寺と見どころも多い。 散歩好きのコースは、だいたい被るはずだ。 ふたりとも毎日歩いているが、僕は早朝に歩いている。 昨日は少し起きるのが遅くて、歩き出しが8時くらいだった。それではじめて被ったみたいだ。 どうしてるんだい? 唐津焼のギャラリーと仕事が始まった話をした。お隣さんはもちろん、そのギャラリーをよく知っている。 「へえ、そこと仕事ができるなんてすごいじゃないか。」 「いえいえ、先に英語研修を実施していた飲食店の社長さんが紹介してくださって。みなさんがとてもよくしてくださるんです。」 ゴミ拾いのおっちゃん。 そんな話をしていたら、浜辺のゴミを拾っているおっちゃんがいた。 「あの人はね、もう毎日ゴミ拾いをしていてね。前に表彰すべきだと市役所の人間に言ったことがあったんだが。本当にすべきだと思う。」 「あー。あの人ではないですが、もう1人海の守り人みたいなことをしているおじいさんがいますよ。会うと話をするんです。その人も唐津のことをたくさん教えてくれる人です。」 「ほーそうかい。そうしてくれることは、ありがたい話だと思うんだ」 そんな話をしながら、僕たちは散歩の続きを始めた。 散歩コースで見えるもの 「早稲田はね。僕の母校だった跡地なんだ。唐津東高校。今は移転してしまったけどね。」 「ここは水野旅館。良い旅館でね、好きな旅館だ。」 「ここは九電の寮なんだ。たまに食事会で使わせてもらうことがあってね。」 「へー九電に就職したくなりました(笑)」 「本当だなあ」 唐津神社によって帰る 「僕は唐津神社でお参りして帰るようにしてるが、妙見神社が西唐津にあって、そこの神主が僕の先祖なんだ」 「おえらいさんなんですね」 僕たちは唐津神社の狛犬を通り過ぎた。 「この前、唐津城の階段を走っていたんです。そこに狛犬がある気配を感じながら走り抜ける時にバッと動いたんですよ!!」 「えー?」 「猫が。狛犬は撤去されてるみたいですが、猫がそこに座っていたようです(笑)それにとても驚いてスマホを落としてしまい、バキバキに割れてしまいました。」 とスマホを見せた。 「僕はこ...

僕がフランスで学んだこと①

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  今週はフランスの話をすることが多くて、ブログでもフランスのことを書きたくなった。 北海道のKamimuraというミシュランの系列店で通訳とワインサーバーをしたときフランスワインにハマった。 イタリアワインが好き??龍もまだまだだな!!と注がれたワインで頭にぶわっとあるイメージが浮かんで、僕は冬の繁忙期が終わったら、貯金を吹き飛ばす覚悟でパリに飛んでいた。 自分で確かめないと まず言いたいのは、僕が経験したフランスは、噂とはまったく違ったこと。 特に父がひどい目にあったようで、イタリアを絶賛する反面フランスについてポジティブな話が出てきたことはなかった。 でもそれは、あくまでも彼にはそうだった。 だから、自分が興味を持ったなら、自分で経験してみるべきだ。 それがまず、フランスに行って僕が持ち帰った大きな教訓となった。 半分は運,半分は種類。 "Don't worry. You are already one of us."(心配いらないよ。もう龍は、僕達の仲間だから) と名刺を渡してくれたローカルがいた。それはジーンととても嬉しくて、なにか困ったらローカルがいる。 これほど心強いことはない。 でも僕は結局彼に助けを求める必要はなかった。 ローカルの生活を体験してみる 僕は旅をする時、なるべく現地に溶け込むのが好きだ。 観光もあまりせず、ローカルの生活を楽しむ。 実際に道を聞かれたり、地元民だと思われることも多い。 スーパーに出かけ、うまそうな食材を買い、家で飯を作る。 運も良かった。親友がちょうどパリ駐在で、好きなだけ家と食材も使って良いと。 しかも入れ違いで彼は日本に出張が入り、僕は彼が働くオフィスに家の鍵を取りに行った。 オルセー美術館の裏にある、何百年も前に建った建物を改装したアパートだ。 窓が大きくて、食材もグルメなフランス人が住んでるかのような状態。 僕はすすめられたMONOPRIXに買い物に出かけた。 あれも欲しい、これも欲しい。僕は両手いっぱいに食材をカゴ積み上げ、それを見たマダムがくすくす笑いながら、「これも美味しいわよ」と言うようなことを言ったのだろうか。 勝手に追加される食材に目を輝かせながら、僕はメッシーと会計の列に並ぶ。 どうやら食いしん坊はパリの一等地でも受け入れてもらえるようだ。 やっぱワインも買わなきゃね。...