英会話学習にAIを取り入れると凄かった話。

「とっさに言いたいことが英語で言えない」ーーー。

そんな悩みをもっていないだろうか。

事前に準備していたことはある程度は話せる。

でも急なとっさの一言がでてこず、英会話に苦戦してしまう。

英語を教え始めて、そう悩む人が多いのが分かった。

そこで、今担当している英会話教室である実験を人工知能を活用しながらしてみたら、かなり画期的な学習方法だったので紹介しようと思います。

まず、主語+動詞+目的語でシンプルに

はじめは、SVOのパターンでのみ英文を作るのがシンプル・イズ・ベスト。


考え方としては、こんな感じです。


簡単に英作文するためのステップ:

  1. S(ubject)(主語)(人、物、コト)を決める
  2. V(erb)(動詞)(動作ですか?状態ですか?)
  3. O(bject)(目的語) (動作を補足する)

さっそくAIを活用してみる

まず、結論から書いてしまいます。

とっさの一言に困ったら、まずはスマホを活用してこうすると良いです。

Gemini(Chat GPTでも可)などAIを使って、以下のように入力します。

*僕はGoogleのAIであるGemini派なのですが、生徒さんがどっちも使ったところ、少なくとも無料版はGeminiのほうが優秀という結論になっていました。

とっさの一言に困った時はこう指示しよう

  • この日本語の文章を(SVOの)英文にして(アメリカ英語で読み上げて)
例えば、授業で生徒さんが言おうとしていたのは、

「空港に行きたいので、タクシーを呼んでください」でした。

AIに入力する指示は、「"空港に行きたいので、タクシーを呼んでください"をSVOの英文にして読み上げて」です。

これで、話し相手をあまり待たせることなく、言いたいことが言えます。

SVOでなくても良いのですが、自分が学習して次の機会で使えるようになるためにシンプルな英文で話す癖付けがとてもおすすめです。

AIを使った英語学習方法

AIを使って効率よく英会話学習するには、こう指示を出すと良いです。

例えば、レストランの従業員だったら、自分が使う頻度が高そうなフレーズから記憶していきます。
  • レストランで使える接客英語をSVOの英文で10個あげて
返ってきた答えはこちら。
  • I will get your drinks. (飲み物をお持ちします。)
  • We have a table for you. (お客様のテーブルをご用意しています。)
  • Please follow me. (どうぞ、私について来てください。)
  • I will be right with you. (すぐに参ります。)
  • Please take a seat. (どうぞお座りください。)
  • I recommend this dish. (この料理をお勧めします。)
  • The menu is over there. (メニューはあちらにあります。)
  • We are full right now. (ただ今、満席でございます。)
  • I can help you. (何かお手伝いできることはありますか?)
  • Please write your name here. (こちらにお名前をご記入ください。)
これらは、僕が作成した接客マニュアルにも出てくるものが多く、始めからAIで作成すればよかったですね…(笑)

AIも完璧ではない

授業で上記の英文を読み上げていた時、

「"I can help you"って本当に言う?」という話になりました。

よっぽど困っている人が目の前にいて、自分が助ける気があるときに、

「手伝ってあげるよ」と"I can help you"と言わなくもないですが、

「何かお手伝いできることはありますか?」なら正しくは、

"(Is there) anything I can help (you with)?"
"Can I help you with anything?"

なので、「AIも完璧ではない」ということには注意しましょう。

ポイントは音もセットで学習すること

スマホのAIなら、作成した英文を読み上げることもできる。

しかし!なぜか英文を日本語読みしてしまって発音が不自然でだめです。

いずれはその英文の部分はネイティブの発音で、日本語の解説の部分は日本語でと改善されていくとは思います。

それまでは、Google翻訳のマイクボタンを活用して、英文の正しい発音を再生しながらその音を忠実に真似る練習をします。

シャドーイングしながら、反復をすることで、

いざ実践する時に伝わる発音で、言いたいことがぱっと言える状態に近づいていきます。

間違ってもOK

また過去記事でもよく書いていますが、「失敗をしたほうがいい」です。

失敗しないと課題が見えないからです。

課題が見えないと修正もできません。

SVOでシンプルな英文を作るべき理由は、主語と動詞、その動詞を補完する目的語の3単語が揃えば、あとのTheやa, withなのかforなのかなどは聞き手も推測できます。

間違えるのがダメなのではないです。伝わらないのがダメです。

何も出てこなければ、聞き手も推測できません。

でも主語と動詞が揃っていれば。また、目的語も言えていれば、

80~90%言いたいことが分かります。

そのため、聞き手側が足りない情報を質問で投げかけてくれたり、

正しく言い直してくれます。

外国人が自分に向かって日本語を話すときだって、同じことをするはずです。

相手を巻き込みながら一緒に会話をキャッチボールしていきましょう。

ポイントとしては:
  • 分からない単語や発音はGoogle TranslateとAIで解決できる時代になった。
  • SVOで英作文してみて失敗と改善を積み上げるのが大事。
そうすることで、英文のパターンを記憶すること。

たくさん聞く→唱える→意味も理解するを反復する→「こういう場面ではこの英語を使うようだ」…と感覚的に使えるようになっていきます。

今日はここまで。次回はなぜSVOだけに絞って英語学習すると英会話のハードルが下がるか、もう少し深ぼって書きます。

インバウンド対策にレストラン接客英語

2025年7月から唐津の飲食店の玄洋で接客英語を教え始めました。

ちなみに僕は母がシリコンバレーで日本食屋を経営していたこともあり、料理も接客も大好き。

カナダで働いていた店はのちにミシュラン店に。北海道でもミシュランの系列店で働いたり、興味をもった食材を提供する店で日英両方の言語で接客を経験してきました。

その経験も活かし、接客英語も依頼があった店に合わせてみました。

日本語で接客している流れを従業員の方々から聞き英語マニュアルを作り込んでしまい、

音読しながら正しい音で接客英語を使えるよう、練習すれば効率的に必要な英語を学べますし、業務の効率化も進みます。

音読をしながら正しい音で英語が言えるようになると、今度は英語圏の人が言っていることが聞こえるようになってきます。

すでに一定の効果があったみたいで、インバウンドのお客さんの反応も良好のようです。

今までは学校の英語の授業でいくら頑張ってもなかなか報われにくかったのが、短期間で相手の言ってることが分かったり、自分が使った接客英語が通じたりすると、おもしろくなってきます。

生徒さんたちのモチベーションも右肩上がりだと感じており、嬉しい限りです。

そういった店が日本で増え、インバウンドの対応をしっかりできるようになれば、僕が大好きな日本の食文化が世界中に広まるきっかけにつながるのでは。

そう思い、作り込んだマニュアルの、どの店でも共通して使いそうなものを公開することにした。いずれ、音声も公開していこうと思いますので、

ぜひ参考にしてくださいー!

関連:接客英語マニュアルを無料公開しようと思う話。

*試してみて良かったポイントとしては、フリガナをふったことです。日本の学校に行く中で英単語を正確ではない音で記憶してしまっていることが多いので、(日本語読みしてしまう)カタカナを忠実に読むことを意識すると良いです。



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