リゾバをしてみて本当によかった理由。

 ずっとやってみたことをやりなさい』という本を知っているだろうか。

僕はずっとリゾバをしてみたかった。

気になる全国のリゾート地を縦断しながら、移住先を見つけられたら良いなと思っていた。

僕の周りはエリートが多いのだけど、そんな彼らも冗談半分だろうが「仕事辞めてリゾバにでも行っちゃうか」と言う事がよくあった。

でも僕は、まじで行ってみたいと思っていたのだ。

リゾバに行った2つの理由。

僕がリゾバを始めた理由は主に2つ。

2つ目は読者にはあまりピンと来ないかもしれないけど、僕の場合はこうだったというのを書いておくことも意義があるのかと思う。

①貯金に最適だと思った

起業に失敗してどうしたいかと言えば、お金を貯め直したかった。

リゾバは都会より誘惑も少なく、確実に貯金が積み上がると思ったのがリゾバを始めた理由の1つだ。

他に選択肢がなかったわけではない。

ちゃんと就活もして内定もとれていた。これも意外で日本はあまり失敗に寛容ではなさそうだというイメージが覆った。

外資企業ではあったけど、失敗した経験がおもしろいと言ってもらえた。

その後も日系企業でも内定は出たし、本当に自分次第だと学んだ。

少し脱線したが、僕は結局リゾバに踏み切った。今が良いタイミングだと思った。

コロナが明けたばかりの当時はインフレが日本でも始まったところで、いろんな物が値上げラッシュだった。

でもリゾバは住居と食事がつくので、インフレがあまり関係ない。(リゾバの受け入れ側は大変だろうけど)

しかもインバウンドが日本にどんどん来るので、リゾバ先は慢性的な人手不足。

時給がコロナ前と比べかなり高騰していた。

お金貯めるのにはリゾバ、今チャンスなんじゃないか?

それは結局は、大当たりだった。

②リゾバの体験が今後に活きると思った

もうひとつの理由は、僕なりのリゾバの活かし方を思いついたからだ。

リゾバは慣れればそんなに難しい仕事内容ではないことがほとんど。

誰でもできる仕事をこなしながらコツコツとまとまったお金を作ることができれば、

「人を動かせるような良い経験」になるのではと考えた。

英語抜きで頑張ってみよう。

自分の英語力を抜きにして、またなんかあったときにはこの仕事で淡々とやり直せる。

しかも、案外この仕事好きだ。

そんな仕事を見つけられないかと思った。

英語力はいつでも活かせる。

今までやったことがなかった仕事もやってみようと思った。


リゾバは人材育成に役立つ経験かもしれない

ずっと、僕が人材育成が好きなのは自分でも分かっていたことだ。

でもやはり10人と話して行動に移す人は1人といったところだった。

老害には気をつけつつ、特に下の世代に良い影響を与えていけたら最高だな。

その人たちが行動に移せない理由として最も多かった理由は、

「龍さんはお金持ちだからできる」
「私も龍さんのように英語ができたら良いのに」
「やりたいと思うことはあるけど、いまは忙しくて時間がとれない」

などだった。

うーむ、なるほど。

でも起業に失敗した後の僕は貯金など日本で下位10%に入っていたのではないだろうか。もっと下かも。

確かに英語力はあるけど、敢えて英語を封印して働いてみようかなと思い立った。

そのため、リゾバでは接客ではなく、キッチンや客室清掃などの裏方にまわることにした。

それで結果が出るようなら、もうあとは「興味をもったことをとにかく行動あるのみ」という自分の言葉に説得力がでるかもと思った。

結果、英語を活かす仕事より、リゾバで担った調理や客室清掃の仕事のほうが「気分よく過ごせる」ことを知った。

これも、想像しえない、大当たりだった。

③客室清掃は一生物のスキル

いろんな仕事内容をこなしたけど、客室清掃が特に気に入った。

掃除をしていると、気分が晴れる。

気分よく過ごすスキルがあるのは、良い人生を歩んでいくのにとても大切だ。

おそらく、汚いものがきれいになっていく様子や、一室一室、ゲーム感覚でタスク完了が積み上がっていくのがとてもメンタルに良いのだと思う。

掃除やベッドメイクのクオリティもとても上がった。

自分がもし民泊を始めたり、食いっぱぐれたりしたとき、

掃除やベッドメイクの需要は、どこにでもあるはずだ。

④出会いがとてもよかった


意外だったのは、

良い出会いが多かったことだ。

僕の客室清掃の先輩は、医者や経営者だったこともある。

ストレス発散だったり、次の事業へのアイディア探しだったり、

目的は十人十色で、その話を聞くのはとても楽しかったし、良い刺激になった。

リゾバに良いイメージをもっていない人も多いとは思うが、

結局は本人次第だ。

稼いだ分だけパーッと使ってしまう、あまり計画的に動いていなさそうな人もいた。

マナーがない人もいた。

でもそれも全部学びで、いろんな人がいる。

で自分は何ができるだろう?そんなふうにゆるく考えながら、

淡々とリゾバを積み上げた。

シンプルに生き、多く稼いでいたときより幸せも感じながら…

月10万円ほどは貯金できていた。


⑤理想の移住先:九州を見つけられた

リゾバで鳥栖にいたとき、アクセスが良い立地を活かし九州をまわってみることにした。

まだまだ、離島も行ったりしようと思っていたのだが、

ここ移住先に最高じゃね?

という場所が早々と見つかってしまった。

福岡の大都会からバスも電車も一本で片道1000円。

港があって、離島にもいけちゃう。

僕が好きな趣味を楽しむのに良いハブ地だ。

そんな唐津市への移住を決め、いったんリゾバには終止符をうった。

ずっとやってみたかったことをやってみた結果、新しくやりたい事業も見つかった。

リゾバをして、移住先とやりたいことが見つかった。

もし、うまくいかなかったとしても、

またお金を貯め直せるリゾバがあるし、それはそれで楽しみだ。

そう柔軟に、しなやかに考えられるようになると人生がうまくまわりはじめるものだ。

最近はとても運が良いとも感じるし、自分が随分成長したなとも思う。

リゾバはひとつの選択肢


ネットでは「リゾバしていても未来がない」と書かれていたり、実際友達ともそういう話題になったことはある。

それを否定するつもりはないです。未来がなくなる人もいれば、逆に未来につなげる人もいます。自分次第。

やってみたいと思うなら、やってみればいい。興味があるのにやってみなければ、ずっと悶々として後に後悔するハメになるかも。

⑥やりたいことが見つかった。

やりたいことは、自分が得意でもあり興味があることが良い。

興味があることは料理、自然、食全般、あとよいきっかけ作り、投資かな。新しいことを学ぶのが好きだ。

リゾバをしていて、おもしろかったのが複数の人に「龍は先生になると良いと思う」

と言われたことだ。

それは学生の頃から言われていることだ。

「龍はよく話を聞いてくれるし、分かるまで丁寧に説明してくれる」

それも確かにそうかもしれない。

僕は自分が知っていることは積極的にシェアして、人に良いきっかけを与えたいと思ってる。

その人がそれをきっかけに前向きに取り組んでいるのを見るのが好きだ。

学校の先生が先生だけではない。

英語の学習の仕方や考え方、海外と日本のギャップを埋める方法、気分よく人生を楽しむコツなどを教える先生になろうと思う。

また、僕は「興味があることを突き詰めていく」ような仕事に就くのがこの先とても良いと思う。

リゾバ中、仲良くなる人(少ないけど)ほど、「自分が好きだなと思えることを仕事にしちゃえば良い」と共通認識があったのがおもしろかった。

興味があること。それはいまの僕にとっては魚だ。料理したり、釣りをしたり、ゆくゆくはダイビングなどもしながら、海中の環境についても学んでみたい。

その興味に従って突き詰めていく旅路の一歩目は、誰でも始めることができる、リゾバで働くことから始まったんだ。

これからの日本をどう生きる?

このブログは、起業が失敗で終わった僕がどうやって幸せを見つけられるようになったか、そんな話をしています。

同じ環境にいても、それを幸せと感じる人もいれば不幸と感じる人もいる。

僕が人生最悪だと思った日は、今では人生最高の日だったかもしれないと思えるようになった。

物事の見方や考え方を変えると、道が拓けるし、あとは気分良く過ごせるよう淡々と日々を送ることの大切さを学んだ。

そんなことをテーマに、「考え方を変える塾」をオンライン上で、スモールスタートでこのブログから発信しています。

コメント