コツコツ100万円貯めてみたら、人生が変わった話。

コロナは大変だったけど、いま振り返れば大きく変われるきっかけになった。

コロナの後、まず習慣を見直し、コツコツと100万円貯めてみようと思い立った。

事業の損切り後、気分も滅入っていたしやる気も失せていた。

でもある本がきっかけで、毎日の小さな、良い習慣を積み上げようと決心した。

2年ほどかかってはしまったけど、100万円貯金は思っていたほど難しくはなかった。

決めたことを淡々と継続するだけだったから。

100万円貯めてしまえば、どうにでもなる。それも学べた。

たかが100万円、されど100万円。

よっぽどの高給取りでない限り、100万円をいちから貯金するには「良い習慣が一番大事」だ。

100万円あると、新たな道を選ぶチケットが得られる。そんな感覚だ。失敗しても、また稼げば良い。僕には100万円貯めることができる、小さな習慣が身についたから。

今日はそんなお話だ。

見栄は捨て、工夫をせよ


今の状態から脱却したい。もっと良い生活がしたい。いろんな経験がしたい。生活をよくしたい…

そう思うなら、良い習慣を身に着けて、コツコツと自分ができることを一歩ずつ、

積み上げるべきだ。

これが簡単そうに聞こえて、ほとんどの人ができない。僕も稼いでは使ってしまう人だったし、いまでも完璧にはできていない。

人間には欲があるから。でも欲を捨てて、シンプルに生きる。そうすると、すがすがしい気持ちがじんわり広がる感覚があるのを知った。

散歩に出かける。図書館で興味がわく本を見つけてみる。ブログを書くーー。

これらはノーコストでできる良い習慣の一例だと思う。

しかもやってみると、シンガポールでの華やかなシャンパンイベントや贅沢なホテル暮らしより、じんわりと幸せだ。

平凡なことは、とても幸せなことでもある。

働き始めてから、収入は今までで一番低い。でもなぜか人生で一番幸せを感じていると思う。

でもちゃんと毎月、少しずつだけど貯金は増えている。

生活防衛資金50万円は足りなかった。

予測し得ないことは起こるものだ。

急に「ここだわ!」と惚れ込んだ移住先を、佐賀県の唐津市で見つけてしまった。

自分でも驚くほどトントン拍子で移住を決めた。

生活防衛資金は50万円。それ以外は投資にまわしていた。

「生活資金2−3ヶ月分の貯金をしたほうが良い」と本で読み、住み込みで働いていた僕にとって生活資金は10万円ちょっとだった。

2−3ヶ月分となると50万円は十分すぎる金額だとおもっていた。

そうやって、貯金しながらもう何年か住み込みバイトで転々として、定住先を決めよう。そうゆるく考えていたのだが、

移住するとなると、50万円は足りなかった。

そのため、老後資金にと思って投資していた資金を一部崩すことにした。

投資を崩した。

結果的には、NISA投資していたもう50万円ほどの資金の一部を取り崩して、移住に必要な資金にまわすことにした。

結局、投資したお金の使い道のひとつは、「必要なときのために使う」だと思う。

移住は大きなライフイベントで、チャレンジしたい気持ちがあるなら、

「必要分は取り崩して良い。腹をくくってしまって、地域に根づきながら、お金はまたコツコツと貯めれば良い」と決めた。

投資していた資金は順調に増えていた。老後まで売らないつもりでいたため躊躇もあったが、思い切って必要分は売却することにした。

住んでみたいと強く思えた場所に移住してチャレンジしていく機会を得られるなら、それもとても良い自己投資だと判断した。

お金はまた貯めれば良い

シンガポールの銀行で働いていた時、よく上司が「お金はまたいつでも稼げる。でも時間と信用は難しい。大事なのは何かを忘れないようにしたい」と口癖のように言っていた。

そう、お金はまた貯めれば良い。

50万円の生活防衛資金では足りないと学んだ。では、次は100万円は貯めておこう。

そうやって失敗から学び、修正して歩み直せば良いと思う。

投資資金も月三万円以上コツコツとNISA投資していれば、老後の心配はないと思っていた。でも種銭を崩したので、やり直しだ。

でも逆に定住したことで、より多くのお金が稼ぎやすい環境が整ったとも感じている。

そのため、地域に根ざした事業を起こすことで、NISAの入金力を上げるきっかけになるかもしれない。

そう感じながら、事業スタートの準備を、淡々と進めている。

良い習慣と良い仕事

巷ではFIREして、投資したお金でリタイヤするのが流行り、僕も正直心が動いたことがあった。

でも、今思うのは、僕はFIREはしないなと感じる。

興味があることを仕事にして、周りにどう言われようともそれを極める。

それが仕事になると、とても充実した時間を過ごせるし、お金もある程度はちゃんとついてくる。

あるバリ島でのきっかけで魚捌きに目覚めてしまい、今僕は市場で魚を捌く仕事をしている。

給与面も労働面も条件はまったくよくない。むしろ受かったIT会社や街作り会社と比較すると、かなり悪い。

でも興味があったし、業務内容に心がうずくものを感じたのが市場の鮮魚の仕事だった。

僕は休日も「早く仕事行きたいなー」と思ってしまうことがある自分に、

とても驚いている。そんなの今までなかった。

だから、周りには理解されない。

「なんでこんなに給料が安い、きつい仕事をやるの?」

と聞かれることはよくあるけど、

おもしろいからだ。鯛のうろこを剥いでいるときのキラキラがきれいだと思うし、

「今日は脂のっててうまそうだ」とか、「今日はアオリイカがあるじゃん!」など、

ちょっとした変化を楽しめるのに、ハマってしまった。

また、頭を使ってハードワークする管理職の仕事より、流れ作業が性に合ってるようだ。

100万円貯めたら、人生が変わった。

100万円を貯めるプロセスの中で、どうしても悪い習慣を切り捨てて、良い習慣を継続するしかなかった。

毎月決めた額のプラス収支を保つには、お酒や遊び、奢り癖など悪い習慣を潔く諦めていくしかない。

でも案外、「100万円絶対貯める」と心に決めてしまえば、未練なく淡々と、コツコツとできた。

金額がどうではなく、お金が貯まる習慣に価値がある。

この習慣があれば、「あーこれがしたいかも」と思ったときに、淡々と進められる。淡々と一歩ずつ進めていると、信頼してもらえるようになる。

信頼してもらえると、周りがサポートにまわってくれる。

こうすると、やりたいことの達成スピードがぐんと早まるのを学んだ。

まずは一人でコツコツと良い習慣を積み上げる。周りに期待せず、自分が一歩ずつ継続して成長することに集中する。そうすると周囲のサポートが得られるようになり、成長が倍増する。

最近は、何をするにもこの好循環が生まれていると感じるようになった。

これはすべて、「100万円を貯めてみよう」と自分の習慣を見直してプラス収支を保つにはどうしたらよいか、良い習慣を残し、悪い習慣は切り捨てていったあの作業期間をクリアした、賜物だ。

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