前に『英語学習に必要なたったひとつの考え方①』という投稿を書いたんだけど、
改めて同じことを思ったので、第二弾を書こうと思いました。
唐津の100年企業であり、イカの活き造りが看板商品の人気店、玄洋の接客英語講師を引き受けたのは7月1日から。
5代目当主の善田さんに、お店や善田さんのストーリーが英語で伝わる投稿があると話して一ヶ月ほどでこの動画ができた。
失敗を恐れず、むしろ失敗を高速でする。
失敗をすることで、課題が残る。それを修正し、改善する。
まずは正しい音を真似することから。隙間時間をフル活用して、量をこなす。
これが、英会話ができるようになるための、一番大切な要素だ。
今日は、善田さんの英会話学習の取り組み方を紹介しながら、僕が学んだ「英会話習得に大事な要素」について掘り下げたい。
隙間時間をフル活用せよ。
とても忙しいお店の当主で唐津の観光協会の理事でもある善田さんは、多忙を極めている人だ。
厳しいことを言うけど、忙しくてなかなか英会話に取り組めないというのは言い訳。
玄洋さんは皆、こだわりのメニューを朝早くから仕込んで夜まで働きっぱなしだ。
だからこそ、週に2時間、英語クラスで受けた内容を、隙間時間にどう使うかで結果が変わる話しをしてある。
善田さんの奥さんから聞いたのだが、僕がこの動画で言うセリフの録音を渡してから2週間ほど、
隙間時間があろうものなら、ぶつぶつとシャドーイングを徹底していたらしい。
できるか、できないかではなく、やるかやらないかだ。
難しい単語は口がまわりきってい部分はあるし、完璧ではない。
でも言っていることは(字幕無しでも)ちゃんと理解できる。
一ヶ月でこのレベルまで行くんだから、どんどん成長していくと思う。
正しい方法で、ガチる。不完全でも世の中に自分を出す。
そうすれば、課題が見える。課題とともに次のステップも見える。
そうやってコツコツと進んでいくのが、大事だと思う。
「俺が英語で喋る」
僕は当初、日本語で話している善田さんの動画に字幕をつけるだけでも、海外で興味をもった人なら読んでくれるし、そうしませんかと話した。
また僕がナレーションしたり、王道はテキストから音声を機械で生成するパターンだろう。
でも善田さんは、「いや、正しい音を録音させてくれん?それを練習して、おれが喋った音声でつくってみよ」と言い出して、
僕はちょっと面食らってしまった。「8月末までの期限で、できるかな?」と正直見えなかったけど、実際に取り組んでみて、
善田さんが残していく爪痕を目の当たりにしながら、「結局は自分ができるようになると決めれば、淡々と行動を積み上げるだけで結果はついてくる」と学んだ。
使った裏技は、ふりがな。
少し種明かしすると、英語動画で言えなかったフレーズが今ぱっと思い出せるだけでも2つある。
インスタだと〇〇分〇〇秒のとこですとピンポイントで言えず申し訳ないのですが、
「one of the first names for "Ika no Ikizukuri"」と、「we want it to be known globally.」
の部分だ。
このとき、one of the first namesが言えなかったのが、
「わん・おぶ・ざ・ふぁーすと・ねーむず」と日本語読みすると言いにくいのを、
「わーのだーふぁーすとねーむず」って言ってくださいとふりがなでそのまま読んでもらうと
発音がとてもよくなった。
同じように、want it to beのところを日本語読みしてしまうと、
「わんと・いっと・とぅー・びー」だが、
正しい音は、「わーねっとぅびー」とつなげる。
このふりがなを読んでもらうと、善田さんも僕も笑ってしまうくらいネイティブに近い発音になり、簡単に言えるようになった。
こうやって、英単語をそのまま読むのではなく、
正しい音に忠実に発音することを意識すると、一気にネイティブが聞き取りやすい英語を簡単に言えるようになる。
正しい音で言えるようになるということは、逆にネイティブがone of the~やwant it to be~を使ったとき、
「あっあの動画の時に練習したのと同じ音だ」って
善田さんは聞き取れる確率がかなり上がったはずだ。
こうやって、はじめは裏技的な方法かもしれないけど、
「正しい音を忠実に真似すること」をガチることで英会話の上達への道のりはかなり短縮できる。
海外ではこういうことをやるけど、
日本ではやらない。だから日本人はお金も時間をかける量は世界有数だ。
でも英語の世界共通テストの点数は下から数えたほうが早い。
世界を意識したのは、4ヶ月前。
話を善田さんの話に戻す。
今日知ったのだが、2025年4月のある日、閉店後に韓国のお客さんが来店したらしい。
その時に閉店したことを伝えると、「玄洋を目的に唐津にきたのに…」と残念そうにするその人達を目の当たりにして、海外展開を意識したらしい。
「世界の玄洋を目指す」と言い出したことに周囲は冷ややかだったらしい。
でもそれを商工会議所に伝えて、6月にたまたま僕がシンガポールや東京で商談通訳をしていた経験があり、需要があれば仕事を紹介してほしいとマッチングが成立した。
で、いまが8月。インバウンドのお客さんも明らかに増え、
従業員も接客マニュアルが完成しているので、入店からお見送りまで一通り、ちゃんとした接客英語で対応できつつあるところまできた。
"Sorry I don't understand, I'm still learning"
やっぱり善田さんも従業員の方も、この決まったセリフを言って期待する英語圏のひとたちの返しに困る。
でもそのときは、Google翻訳や指さし会話帳を使った筆談のようなものもある。
また、忙しい店で正直ゆっくり会話する暇はない。
言われたことが分からないときは、”Sorry I don't understand. I'm still learning(ごめんなさい、理解できません。まだ勉強中で)というように言ってOKだ。
向こうだって、こんなに英語が通じない日本だ。
「そうだよね、英語難しいよね」としか思わないし、
英語で対応してくれようとしている心に、"Thanks for trying(トライしてくれてありがとう)”と思ってくれる人が多いと思う。
日本人が海外に出て、頑張って日本語を話そうとしてくれる現地の人に「ありがたい」「感じが良い人だ」と思うのと同じ理屈だ。
「コレ以外はわからない。日本語オシエテ」と片言で言われようものなら、教えたいと思うだろう。
そういうもんだ。
「恥ずかしい」「失敗が怖い」は捨てると決める。
最後に。自分もそうだったことを言ったうえで言っておきたいのが、
コミュニケーション能力を高めるうえで、恥は捨てたほうがいい。
コミュ力が高い人は失敗を恐れていない人が多いはず。
だから英会話ができるようになる・ならないはメンタルの部分がとっても大きい。
敢えて失敗をして、高速で失敗と修正のサイクルをまわすほど、上達も早い。
恥の文化からくる日本の慣習は、良い面もあって、
恥をかかないよう、自らを律するし、「ちゃんとしよう」と思うから世界に誇れる物をたくさんつくってきたし、今たくさんインバウンドが来日してくれるのも、根の部分を辿っていくと武士道の恥の文化からくると思う。
でも英会話においては、恥を捨てて失敗しよう。
また、完璧な状態には到達していなくても世の中に自分を出すと良いと思う。
その完璧じゃないのに自己表現をする人を英語の世界では勇敢であり、おもしろい人だと思ってもらえるし、チャンスを掴んでいけると思う。
ロナウド選手とある日本人のサッカー少年の話。
最後に、世界的なサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド選手が、日本人のあるサッカー少年の拙いスピーチを会場が笑う中、「笑うな」と言ってトライした彼を称賛したエピソードを紹介しておこうと思う。
この男の子が数年前、全国の高校サッカー選手権の舞台に立っていた時、僕は鳥肌がたった。
トライする人は、それを笑う人たちより広い世界を見る人になると思う。
だから笑う人ではなく、笑われる側であってほしいし、
僕もシンガポールで世界中の成功者が立つ場で商談通訳をした経験を通して思うのは、
ロナウド選手のような人ほど、トライする勇気をもつ人が好きだ。
トライしたいと思うあなたは、そうしたほうが良いと思います。
僕もできることは限られているかもしれないですが、応援しますので。
Learn something new everyday. Step by Stepでいきましょう!
玄洋さんの店、日々英語力上がっています。海外のグルメな人が福岡エリアでお店を探していたら、紹介してあげてくださいね。
接客英語を学びながら接客や料理人のプロを目指したい。そんな方も働き先としておすすめです!
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僕はこのブログを通して、「どうやって英語を習得したか、そのコツ」をシェアしつつ、英語ができることで「どんな世界が見れたか」を公開することにしました。
それを通して、「英語を勉強する理由」がより明確になり、
実際に活きた英語を学ぶ人が増えれば、読者の価値をさらに高めるきっかけになることができるのではないか。
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