英会話のハードルの下げ方を公開します。
なぜ、日本人は英会話が苦手なのか? 「正しい音」で世界を変える方法
「英会話が難しい」「単語が全然出てこない」そんな風に感じていませんか?
そんな悩みを持っている人はぜひ試してみてほしいことがあります。
「音を正しく習得する」ーーー。
これがマストで一番大事です。正直、日本の英語教育では一番大事にされていないのではないか…と思うレベルで、英会話ができないのは当たり前といっても言い過ぎではないです。
英会話ができるようになるために踏まなければいけない最初のステップは、一番使いそうなフレーズを暗記して、音をマスターすること。
世界的プロデューサーも実践する学習法
私はよく、世界的アーティストを生み出した音楽プロデューサー、J.Y.Park(JYP)氏の日本語学習法を例に挙げます。
まずはその方法を紹介しているのこのショート動画をどうぞ。
彼のやり方はとてもシンプルです。まずは、オーディションで使うであろう日本語フレーズを100個厳選し、音を徹底的にマスターする。これを他の言語でも応用していると彼は言います。
この方法は、一見遠回りに見えるかもしれませんが、絶大な効果があります。
良い例として、韓国の歌手グループ、TwiceやStray Kidsなどの世界的アーティストを生み出した音楽プロデューサーのJYPの話をよくします。
彼の場合、英語ではなくて日本語をどう勉強したかですが、
やり方は一緒で、僕も同じようなことをスペイン語や他の言語でもしています。
しつこいかもしれないですが、日本語を勉強する方法をシェアされても…とガッカリしてはもったいない。
JPYはきっと、この方法で台湾出身のツウィに続く人発掘のために中国語を勉強したり、世界進出のために英語を勉強していると思う。
しかも、それなりの効果は出ます。これをしたうえで、もっと派生させていってはじめて英会話のレベルを階段のようにあがっていけるようになります。
まずは頻出フレーズを丸暗記
やっぱり言語は使わないと忘れてしまう。
ならばファーストステップとしては、一番自分の生活に沿った英語フレーズで100個覚えてみるのが良い。
日常会話をすべて網羅するのは骨がおれ、使わないとこんなループに入る。
忘れる→やる気も失せる→挫折する
そのため、なるべく多く使う機会があるフレーズに絞ってみる。そうするのが英会話ができるようになるための最初の目標にGoodです。
日常の日本語を紙に書き込んでいく
JYPの場合は音楽業界の方なので、そのオーディションに使う想定される日本語フレーズを100個抽出してそれを暗記しました。
同じように、自分の日常生活に関わる英語フレーズを100個用意してしまって、それだけまずパッと言えるようにする。
日常といえば、社会人にとっては仕事を切り取るのが良い。業務でよく使っている日本語を書き出して、英語にしておけば、使う可能性も高いと思う。
その業務で外国人と接する機会がある時に、準備が整っていれば言いたいことが言える。
その瞬間のために、どれだけ地道な継続を続けるかです。
では具体的にどうすればよいのか、オススメをステップごとに書いてみます。
ステップ1:自分の「日常」を英語にしてみる
頻出フレーズを丸暗記:
まずは、あなたの日常生活に最も密接に関わる英語フレーズを100個ピックアップしましょう。
仕事に関することなら、業務でよく使う日本語を書き出して英語にしてみるのがおすすめです。
例えば、私が英語研修をしている飲食業界を例に挙げましょう。
ホールスタッフなら...
「そういえば、今の接客、英語で何て言うんだろう?」
キッチンスタッフなら...
「真鯛って英語で何て言うんだろう?」「ウロコを取って、エラを外して…」
ステップ2:Google翻訳のマイクボタンを活用する
書き出した日本語をGoogle翻訳で英訳してみてください。
その時に、ちゃんとマイクボタンも押して、正しい音もセットで覚えられる工夫をしましょう。
マイクボタンを押せば、ネイティブの発音を何度でも聞くことができます。その音をシャドーイングして、正確に発音できるように練習しましょう。
ステップ3:「正しい音」をカタカナで書くのもあり!
マイクボタンを押したときに、思っていた発音と全然違うときがあるはずです。
そういうときは、聞こえた通りの音をなるべく忠実にカタカナで書いて、そう発音することを優先しましょう。
マイクボタンを押して正しい音を聞く→自分でも言ってみる→ずれをなるべく矯正して近づけていくを繰り返します。
これを反復することがとっても大事です。
理由を説明します。
なぜ、「音」が重要なのか?
「ネイティブの英語が早すぎて聞き取れない」という悩みも、実はこの「音」が原因です。
私たちが単語帳で日本語読みで覚えた音と、ネイティブが発する音は、全くの別物です。正しい音でインプットしていなければ、聞き取れる方が不思議なのです。
正しい音で単語を覚えると、ネイティブがその単語を使ったときに「あ、この音はあの単語だ!」と認識できるようになります。
継続があなたの力になる
この方法だけでペラペラになるわけではありません。これはあくまで、英会話を始めるための最初の「一歩」です。
しかし、この100個のフレーズがあなたの「土台」となります。半年もあれば、この土台を固めることは十分に可能です。
その土台をベースに、より深掘りしたい内容を決め、日本語で書き出し、英訳し、音を練習する…この反復練習を繰り返すことで、あなたの英語力は確実に右肩上がりで伸びていきます。
音が分かると、聞き取れるようになる。
僕がよく聞く悩みは、「英語圏の人がわーって話すとき、聞き取れない」です。
それは冒頭でも話したように、単語帳を日本語読みで習っているからです。
ネイティブの音と、日本語読みして覚えた音が一致していなければ、
むしろ、聞き取れるほうが不思議です。
正しい音で単語を覚えられてくると、それを英語圏の人が使った時、同じ音なので聞き取れるようになってきます。
もう一度言います:まずは、自分の仕事や日常を英語にしてみて。
ホテルで働く人ならホテルで日本人のお客様に使っているフレーズを英語に。
IT企業で働いているなら、日々の業務で日本人としている会話を英語にしてみてください。
医者や弁護士の士業でも、漁師や農家さんだって同じ。自分の業務で他のひとと話す会話内容を英語にしてみて、自分だけで練習してみてください。
正しい音は無料でもゲットできる時代です。でも客観的にちゃんと音が合っているかを知りたい。そういうときには、僕ら英会話講師にチェックしてもらうと良いでしょう。
また、AIの精度もあがってきています。いずれはAIがそのチェッカーも正確にしてくれるようになります。
おそらく、人間ができることは英語学習において正しくAIを使いこなす方法を教えることになるのかなと思います。
それもAIができるようになったら…ちょっと今の段階では僕もわかりません(笑)順応していくしかないです。
脱線しましたが、音を重視しながら、自分のいまの生活を英語で過ごしてみる。
そんなイメージで英語学習をしてみてください。
あくまでも、第一歩。
このフレーズ丸暗記で、ペラペラになるかと言われれば、それはないと思います。
冒頭のショート動画でも出てきたように、「日本語が上手!」とファンに話しかけられても、困ってしまうレベルだ。
でも1年とは言わず半年くらいで、100フレーズは暗記できます。個人差はありますが。
その100フレーズをベースに、より深堀って話したい内容を決め、
日本語で書き出して、英訳し、音を練習し、と繰り返していく。
パターンで経験を積み上げれば、英語力は右肩上がりでのびていきます。
継続は力なりです。
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